1月26日木曜日であります。藤村でございます。

1月26日木曜日であります。藤村でございます。

本日はうんこの話ではありません。

「GALAC(ぎゃらく)」という放送業界の雑誌がございまして、そこに「名古屋コンテンツが元気」という特集がございました。「サルヂエ」「ノブナガ」「イエヤス」「ぐっさん家」など名古屋発のローカル番組がこのところ元気がいいと。それらの番組を作っているうちのひとりは同郷の男で、もうひとりは祭りにも参加した根っからのどうでしょうバカ。もちろん自分自身、名古屋出身ということもあって、その特集を興味深く読んでおりました。

名古屋という土地は東京、大阪にはさまれて、その地位は常に3番手。しかしながら歴史的には、「東京は家康さん」「大阪は秀吉さん」「元はと言えば信長さん」というひねくれた自尊心をいまだにもっておりまして、その上、自動車産業を筆頭に地場産業が発達し、さらに豊かな濃尾平野と伊勢湾を擁して農業・水産業も盛ん。さて、こういう地域性の中で暮らしておりますと人間どうなるか?

すべてが「自己完結で良し」となる。外を向く必要がない。

確かに高校を卒業しても東京へ出て行く者は昔から少ない。「出て行く必要がない」から。みそカツ、小倉トースト、あんかけスパ、名古屋には特殊と言われる食べ物が多い。「外を向いてないから」そもそもこれを特殊とは思っていない。だから特殊な食べ物が生き残る。

ただし、名古屋に「閉鎖的」「排他的」というキーワードを当てはめるのは早計。「名古屋の食い物はヘン」。排他的であれば、その言葉に対し反感を抱く。しかし、その昔タモリにえびフリャー攻撃を受けた時、名古屋人は怒るどころかおもしろがっていた。名古屋人はある意味「自虐的」である。

なぜ自虐的か?

根底にあるのは、「自己完結できる土地柄」という「ある種の余裕」。そこに「3番手の卑屈さ」と「歴史的自尊心」がからみあって、「東京大阪知ったことか」と「やっぱり東京大阪にはかなわない」が同居する。その結果が、「自らを笑い飛ばす」という「ある種の余裕」と「卑屈さ」が同居した行為、つまりは「自虐的」となる。

しかし、自虐的であっても、強固な地場に支えられた「余裕」から、世間に流されるような浮ついた部分はない。生マジメとも言える。

その特集でおもしろい例えが書いてあった。

自己完結できる土地とはつまり、名古屋出身の鳥山先生が書いたアラレちゃんの「ペンギン村」のようなものだと。外から見たらフシギな人々ばかりが暮らすその村で人々は平和に暮らし、そのくせそこでは世界を股にかけた大騒動が持ち上がる。それは外から見ると「倒錯的である」と。

この「倒錯的」という言葉。「倒錯」とはつまり、さかさまであるとか、正常な状態の反対、簡単に言えば異常ということだ。しかし、当の名古屋人たちは「異常とは思っていない」。世間では異常であっても、自虐的に笑うだけで、別に変えようとはしない。なぜなら、そこでは異常ではないから。だから外から見たら独自の物が育つ。

その特集では、ローカルの人気番組として「どうでしょう」のことも書かれてあった。書いた方は、自らを「藩士」と言っているように、D陣が「トムとジェリー」を好きなことも知っていた。「仲良くケンカしな」とはつまり「どうでしょうそのものだ」なんて書いてあって、「うまいこと言うなぁ?」と感心してしまったが、「トムとジェリー」なんてまさに「倒錯的なおもしろさ」がある。空から降ってくるピアノにつぶされた次の瞬間、平然と走り出すトムさんは異常だ。でも、そういう「異常な中の平然さ」が我々はおもしろいと思うのだ。

そのライターの方は、どうでしょうの「番組への愛」、そして名古屋の「地元愛」を、見る人をして、押し付けがましくない共感を抱かせると書いてあった。

しかし、この特集を読みながら私はつくづく「自分の名古屋人的気質」を思い知らされた。そして、上に書いたキーワードのいくつかは、どうでしょうに多分に反映されているような気がしてならないのだ。

さ、時間も遅くなりました。

明日もビッグエアの会場用VTRの編集でございます。

土曜日、お時間のある方は、一度ビッグエアを見てみる価値はあると思います。祭り会場となった真駒内オープンスタジアムに巨大なジャンプ台がおっ建てられまして、そこをぐるんぐるん回りながら飛んでくるスノーボーダーは「異常」であります。一見の価値あり。

では、また明日!

【2005年新作(全八夜)放送決定】
●YTS山形テレビさん→現在新作放送中。3/8からは「クラシック」放送。
●HAB北陸朝日さん→06年1月25日(水)25:15?


(20:29 藤村)

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